平湯温泉
夜に金沢を出て、次の目的地が白骨温泉と松本城だったので長野県まで頑張って走った。しかし途中で眠くなったので止まったのがこの平湯温泉のある駐車場だった。ここに着いたのもたしか夜11時くらいだったと思う。山の奥だから道もよく見えないし、どうせなら温泉地にとまった方が朝起きて風呂に入れるからいいかなと思ったのだ。
この平湯温泉が有名なのかどうかは知らないけど、朝起きて散歩がてらあっちこっち歩いていたら意外と情緒のある温泉だなと思った。平湯温泉も飲める温泉だ。和倉温泉のお湯はしょっぱかったのに対して、平湯温泉は山にあるのでしょっぱくなく、まろやかな味がして、飲める温泉ってこんなに良い味なんだと初めて思った。
ここからは白骨温泉が近いので、温泉には入らずにそのまま白骨温泉に向かった。
上高地
白骨温泉に行くには上高地の高い山地を越えなければならなかった。くねくねした山の道を走り、下りに入った所に人が集まっていたのがここあぼうとうげ(安房峠)だ。皆カメラを持って撮影をしていた。俺もその群れに入り写真をとったけあんまり良い具合には取れなかったのすこしが残念だ。
この辺は山の高い所なのに、あっちこっちに温泉があり、温泉宿を構えた町も多かった。夏なのにこの辺は既に標高1000メートルを越えているので、夏を感じさせない気温なんだ。ちょっと湿度は高かったけど、暖かいものが欲しくなるほど十分冷たい気温だった。
白骨温泉
いよいよしらほね(白骨)温泉に着いた。今回の日本旅行を始める前から下調べをする時に、ここの写真(右)を見て行って見たいなと思ってたから来るようになった。それにしても期待以上に綺麗で、特にお湯がミルク色で何となく入りたくなる温泉だった。
早速共同浴場に入った、料金は5~600円くらいだった。すぐ横に渓谷があって水の流れる音が涼しい気持ちを増してくれた。お湯はちょっとぬるめだ。風呂に入っていたら、頭にはちょっと冷たく感じる雨粒が落ち、耳には渓谷の音がする。なのに体は温かい風呂に入っている・・・なんとも言えない平和感を感じた。全国旅行がすべて終わってお湯に入浴剤を入れたので騒ぎになったけど、それでもここにはまた行きたい。天然温泉には変わりがないんだから多少水を入れても、こんな景色なんだからいいんじゃないのって感じだった。
白骨温泉は全国的に有名らしく、こんな山奥までバスが来るんだね。今度機会があったらバスに乗って行ってみよう。温泉から少し降りた所にPAがあって、そこでそばを食べた。その後車の所で隣の車の持主と話をするようになったけど、千葉からここ長野まで来たと言う。しかも家族に強請られて無理やり来たそうだ。その人に上高地もいいとすすめられたけど、そこまでは時間がなかったし、たしか通行料が結構要るようだったので諦めた。
松本城(烏城)
白骨温泉からここ松本城まではかなり近かったけど、せっかく温泉に入ったのに松本まで来る間に蒸し暑くて温泉後の爽快感がなくなってしまった。駐車場に車を入れて歩いて松本駅まで行った。松本城は駅から歩いても10分もかからないすぐそこにあった。雨が止んだり降ったりしたけど、松本城にいる時は晴れていてよかった。ここは公園になっていて、ここまでは無料だったけどお城に入るには1000円の入場料が必要だった。お城に入る橋の入り口で見上げたら、城の窓から顔をだしている学生達が見えた。この松本城は壁が黒く塗られている事からカラス城とも言われている。
松本でもまた旅費を稼ごうと思って、街のあっちこっちを回って見た。しかし一つも売れなく、時間だけ損した。松本から東京への帰り道の途中に、諏訪と言う所があったけど、ここは湖の周りに町ができていた。車で走っている時も湖が見えたり消えたりした。そうしている内に下諏訪駅に着いた。変った駅だなと思い車を止めた。諏訪は御柱祭で有名だけど、祭に因んだのか駅の建物の形がかなり特徴的だった。駅の前には大きな鳥居があってそれもはじめて見る景色だった。