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奈良

京都を出て、南へ車で1時間ほど走ったら奈良駅に着いた。旅行パンフレットをもらうつもりで奈良駅に入ったら意外と韓国語のパンフレッドがあったので韓国からの観光客が多い事が分かった。実際昨日行った金閣寺には韓国のおばさんが多くて驚いた。

地図を見たら駅から東大寺まではそれ程遠くなかったので駅の駐車場に車を入れて東大寺まで歩いて行くことにした。10分ほどゆっくり歩いて東大寺に着いた。

東大寺

昨夜京都のウタノユースホステルで会った人が東大寺はとりあえずでかいから見る甲斐はあるだろうと言ってくれたので内心期待をしていた。東大寺の本殿に向かう道には鹿が放し飼いされていて観光客が通ると鹿が近づいて餌を乞う。私も鹿用のお菓子を買ってやった。鹿用のお菓子ってどんな味か気になって少し食べて見たら、特別な味もなく不味かった。東大寺の大門を入って本殿の大きさに驚いた。いままで見た木造の建物では一番大きかった。

東大寺は華厳宗(けごんしゅう)の大本山で752年に聖武(しょうむ)天皇により創建されたと言われている。焼き討ちや兵火にあい、現在の堂塔の大部分は江戸中期に再建されたものだ。古美術を収めた校倉造(あぜくらづくり)の正倉院をはじめ、三月堂、高さ14.8mの盧遮那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)、南大門、金堂などがある。

法隆寺

日本最初の世界遺産として登録された法隆寺に来た。法隆寺は聖徳宗(しょうとくしゅう)の総本山で、斑鳩(いかるが)寺とも言う。607年聖徳太子によって創建されたと伝われている。金堂、五重塔、中門、回廊の一部は現存する世界最古の木造建築だといわれている。夢殿などの東院は、斑鳩宮跡に奈良時代になって造営したもので1993年に北東部にある法起寺(ほっきじ)とともに、世界文化遺産として登録された。

金堂壁画

法隆寺の境内の中で売っている、金堂壁画の葉書。この写真を見た瞬間、本当に優しい仏さまのお顔はこれなんだなと思った。これをみてなぜ法隆寺が世界遺産になったのか納得できた。写真で見るだけでもこんなに感動するのに実物で見たらもっとすごい感動するだろう。こんなにもすごい遺産をあれだけ几帳面な日本人が火事で焼け失ったとはなかなか信じられない。

1949年に火事で損傷した外陣の壁画は収蔵庫に保存されていて、内陣の飛天図のみは火事を免れた。現在の金堂の壁面には模写がはめ込まれていると境内の金堂壁画説明文に書いてあった。金堂壁画説明文を読んで納得できない部分は、仏教を日本に伝えたのが百済なのに百済は排除して中国を言っている。しかも国宝の観音菩薩像(百済観音)の説明文には別称百済観音だと書き、百済観音として呼ばれたのは近代になってからだとわざと余計な説明を加えている。どうも百済観音として一般人が認識して欲しくないようだ。真面目で誠実な日本人なのに歴史のことになると学者的良心を失うのはなぜだろう。

長島温泉

奈良の法隆寺で、たとえ葉書の写真だったけど、金堂の壁画の美しさが分り大満足してから奈良を後にした。ここ長島は温泉地で有名で、もしかしたら温泉に入れるかもしれないとの期待で来たけど、もう着いたのが遅い時間で、大通沿いのコンビにでお弁当を買って大橋が見える堤防の上で食べた。

海に掛かった橋夜景が綺麗だったので、写真を撮りながらうろうろしてからまた車を走らせた。今回の旅行では殆ど夜に車で移動するのが多かった。時間を稼ぐためだった。次はどこだろう・・・夜の道を一人で車を走らせながら俺はなにを考えたのだろう・・・もうこの旅行記を書き始めて一年以上経っているのでこの時の記憶も薄れてしまった。

京都 清水港・三保ユース