日本三大温泉
熱海温泉(静岡県熱海市)
日本有数の温泉で、開湯は490年ころと伝えられる。四季を通じて暖かく、東京にも近いと言うちのり(地の利)を得て、明治以降、大歓楽温泉として発展。源泉数は503、ゆうしゅつりょう(湧出量)は毎分13000リットルを越える。泉質も多様で弱食塩泉、単純泉、塩化土類泉など。35~100℃。
白浜温泉(和歌山県白浜町)
:日本書紀にも登場するほどの古湯で、熱海、別府と並び称される一大歓楽温泉。交通の便が良く気候にも恵まれているため、1年を通じて賑わい、かつては新婚旅行のメッカともよばれた。白砂青松の海岸は海水浴客にも人気。アルカリ性食塩泉、がんじゅうそうせん(含重曹泉)など。42~90℃。
別府温泉(大分県別府市)
日本を代表する大温泉で、湧出量は1日132000キロリットルで世界2位、泉質数は10種、源泉数(2848)といずれも日本最大。年間湯治客は1200万人以上。8世紀の半ばに発見された古湯だが、1889年(明治22年)のかずさ(上総)掘りで湧出して以降、急激に発展。単純泉、炭酸泉、弱食塩泉など10種類。28~112℃。
日本三古湯
道後温泉(愛媛県松山市)
伊予国風土記に熟田津ノ湯と記されるなど日本最古と言われる名湯。共同浴場道後温泉本館を中心に、デラックス旅館がとりまく。湯量が少なかったが、1955年のボーリングで増量。夏目漱石の坊っちゃんの舞台。弱アルカリ性単純泉。40~55℃。
有馬温泉(兵庫県神戸市)
日本書紀にも登場する畿内最古の名湯。阪神の奥座敷として親しまれ、夏はカジカ(河鹿)の声と涼感、秋は紅葉とマツタケ狩り、冬は雪景色など、四季を通じての変化が売り物。含鉄強食塩泉、炭酸泉。95~100℃。
白浜温泉(和歌山県白浜町)
日本三名泉 ①
有馬温泉(兵庫県神戸市)
玉造温泉(島根県玉湯町):玉造川の清流をはさんだ山合いの静かな温泉郷。出雲風土記にその名が見える古い温泉で、付近には神話時代の史跡も少なくない。日本一と言われる大露天風呂があるのも自慢。ぼうしょう(芒硝)性苦味泉。50~70度。
榊原温泉(三重県久居市):清少納言ゆかりの「七栗ノ湯」と伝える静かな山間の温泉場。湯量が豊富で、青山高原へのハイキングの前線基地としても利用される。単純硫化素泉。37℃。
日本三名泉 ②
下呂温泉(岐阜県下呂町)
平安中期、傷ついた白鷺により発見されたと伝える。江戸時代にはやしらざん(林羅山)が日本三名泉の一つと賞賛。現在は100軒余のホテルを有し、歓楽的な色彩が濃いが、白鷺の湯、薬師の湯など開湯伝説にちなむ共同浴場も健在。アルカリ性単純泉。84℃。
草津温泉(群馬県草津町)
白根火山の東ふもと(麓)、標高1200mの高原上に開け、日本を代表する名湯の一つ。1200年前にぎょうき(行基)が発見したと言われる。時間をかけて湯をもみほぐし、熱湯に入る準備運動とも言うべき草津独自の「湯もみ」で有名。含硫化水素強酸性みょうばん(明礬)緑礬泉。60~96℃。
有馬温泉(兵庫県神戸市)