栗林公園(花菖蒲)/高松市 群鴨池は北庭東部にひろがる園内で最も大きな池。この池はその昔、藩主が鴨猟を楽しんだとされるところで、多聞島という大中島を中心として春夏秋冬の4島を配し、のびやかな曲線を描く汀岸には椎の木などの喬木が茂っています。また、池南東の入り江には約3000株におよぶ花菖蒲が植えられており、6月ごろには植物図鑑さながらに色とりどりの花を咲かせ池景を清楚にいろどります。
栗林公園(楓岸の紅葉)/高松市 緑と石と水が絶妙に調和し四季おりおりに表情ゆたかな栗林公園。その最南岸はゆるい起伏を描いて絵筆を走らさせたように築山がつくられ、いちめんに苔が張り楓が優美な枝をのばしており、庭景そのままに楓岸とよばれる景勝地。園内の楓は約350本を数え、11月ともなれば燃えるような色を湖面にも映し、春夏秋冬それぞれに自然を愛で風流に心を遊ばせた古人の想いがしのばれます。
栗林公園(掬月亭の秋)/高松市 旧藩主が使用した茶屋で、藩政時代に大茶屋とも呼ばれたこの建物は、園内に建てられた数多くの茶屋風の建物のうちでも一番大きく、特に主要なもので四方正面ともいえる珍しい建物です。「掬月亭」の名の由来は、南湖に面し月の眺めが殊によいので、唐の詩人千良史(うりょうし)の作「春山の月夜」と題する詩から「水を掬すれば月手にあり」の一句を取ったものであるといわれています。
屋島/高松市 瀬戸内海にテーブルのように突き出した屋島は、瀬戸内海有数の展望地。眼下には源平合戦の哀愁を秘めた檀ノ浦古戦場や五剣山、そして瀬戸内海に沈む夕景から高松市の夜景と、素晴らしい景色が見る者を圧倒します。山上には、四国霊場第84番札所・屋島寺やアシカショーなどが見物できる屋島山上水族館があります。
玉藻公園艮櫓/高松市 濠に海水を引き入れた、日本三大水城のひとつ、高松城跡。現在は、JR高松駅にもほど近い、白壁と石垣、書院や櫓などがひっそりと残る、緑豊かな玉藻公園として人々に親しまれています。写真は、東口から旭橋を渡ってすぐの艮櫓です。